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豆知識

なぜ左脳が右手を、右脳が左手を動かすのか?脳と神経の仕組みを解説

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「左脳が右手を動かし、右脳が左手を動かす」と聞いたことはありませんか? 

私たちの身体は脳と神経でつながっていますが、なぜわざわざ左右が逆になるのでしょうか。医学的な仕組みを分かりやすく解説します。

運動指令を伝える「錐体路」

人間が「手を動かそう」と意識したとき、その指令は大脳皮質の運動野から出されます。
この信号は神経の通り道である錐体路(すいたいろ)を通り、脊髄へと伝わります。

  • 大脳皮質の運動野から長い神経が伸びる
  • 脊髄の神経に信号をバトンタッチ
  • 筋肉に伝わって手や足が動く

この流れが、随意運動(自分の意思で行う動き)の基本ルートです。

神経は途中で「交叉」する

重要なのは、信号が脊髄に入る直前にある延髄の錐体という部分です。
ここで左右の神経線維が交差し、反対側に乗り換えるように走行します。

  • 左脳から出た信号 → 延髄で右側へ交叉 → 右半身を動かす
  • 右脳から出た信号 → 延髄で左側へ交叉 → 左半身を動かす

この仕組みにより「左脳=右半身」「右脳=左半身」という関係が成立します。

感覚の情報も左右が逆になる

運動だけでなく、感覚の神経も途中で交叉するのが一般的です。
そのため、左半身で感じた痛みや触覚は右脳で処理され、右半身で感じた感覚は左脳に送られます。

ただし、交叉のタイミングは感覚の種類によって異なります。

  • 痛みや温度 → 脊髄に入ってすぐ反対側へ
  • 触覚や位置感覚 → 延髄で反対側へ

このように複雑な経路を通るため、脳科学でもまだ完全には理由が解明されていません。

なぜ交叉するのかは「謎」

脳と神経の交叉は人間だけでなく多くの脊椎動物に共通しています。
しかし、なぜ進化の過程で交叉が起きたのかについては、いまだ明確な答えはありません。

「視覚情報の処理との関係」「魚類からの進化に由来する説」など諸説ありますが、定説はないのです。
人体には、いまなお未解明の仕組みが多く残されています。

まとめ|左右逆転は脳と神経の基本ルール

  • 運動信号は大脳皮質から「錐体路」を通って筋肉へ届く
  • 延髄で左右が交叉するため、左脳が右半身、右脳が左半身を支配する
  • 感覚神経も多くは途中で交叉する
  • なぜ交叉するのかは未解明で、進化の謎が残っている

私たちが当たり前に手足を動かしているその仕組みには、まだまだ解明されていない謎が潜んでいるのです。

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