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豆知識

なぜイヤリングは“左右微差”があるのか?左右対称と耳の形状差

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ペアのイヤリングをよく見ると、左右で角度や金具の向きがほんの少し違うことに気づくことがあります。
「製造ミスかな?」と思いがちですが、実はそれには明確な理由があります。
イヤリングは、左右の耳がまったく同じ形ではないことを前提に作られているのです。

人間の耳は左右で非対称

顔の左右が完全に対称な人がいないように、耳も微妙に形が異なります。
耳たぶの厚み、耳の傾き、ピアスホールの高さなどは数ミリ単位で差があります。
この差を無視して全く同じ形のイヤリングを作ると、
実際に装着した際に「片方だけ外向き」「片方だけ下がる」といったズレが生じてしまうのです。

そのため、メーカーは装着時の見え方を基準にし、左右で微妙に角度・金具位置・カーブを変えています。

正面から見て「対称」に見えるように設計

イヤリングは、正面から見たときのバランスを最も重視してデザインされます。
そのため、物理的には左右非対称でも、装着したときには視覚的に左右対称に見えるように調整されています。

たとえばフープタイプなら、留め具の位置を左右でずらして“開き方”を鏡写しに。
垂れ下がるタイプなら、チェーンの角度を変えて頬のラインに沿うように作られています。
つまり「見た目の左右対称」を成立させるために、構造的な左右非対称が必要なのです。

耳たぶの厚みと金具構造の相性

イヤリングはピアスと違い、金具の“挟み込み圧”で固定します。
しかし耳たぶの厚みは左右で異なるため、金具の角度や開き具合も微妙に変えなければ、
片方だけ痛くなったり、緩くて落ちやすくなったりします。

このため、製造段階で左右のバネ強度や挟み角を調整し、着け心地の左右差を最小限に抑える工夫がされています。

まとめ

イヤリングに左右の微差があるのは、
人間の耳が非対称であることを前提に、装着時に対称に見せるためです。

つまり、わずかな違いは“ズレ”ではなく“最適化”。
見た目の美しさと着け心地を両立させるための、職人の精密な設計なのです。

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