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豆知識

なぜ歩道橋の階段は“偶数段”が多いのか?足運びと安全設計

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街の歩道橋をよく見ると、階段が“偶数段”で構成されている場合が多くあります。
意識しなければ気づきにくい特徴ですが、この偶数段設計には、歩行の安定性と安全性に関わる理由があります。
なぜ偶数段が基本になっているのでしょうか。

人間は“左右交互”で歩く前提があり、偶数段だとリズムが崩れない

人間の歩行は「左 → 右 → 左 → 右」という交互運動が基本です。
階段もこれに沿って上るため、段数が偶数だと

  • 最初と最後の一歩が左右対称
  • 上りきった時の姿勢が安定
  • 途中で歩幅やリズムが乱れにくい
    というメリットがあります。

奇数段だと、上りきった瞬間に

  • 右足で上り始めたら最後も右足
  • 左右のバランスが崩れる
  • 着地時にふらつきやすい
    という状態が起こりやすくなります。

歩道橋は高い位置にあり、転倒リスクを下げるため、歩行リズムが崩れにくい偶数段が合理的なのです。

階段の踊り場と組み合わせると“偶数段が設計しやすい”

多くの歩道橋は

  • 上り階段
  • 踊り場
  • また上り階段
    という構造です。

このとき、段数を偶数で構成すると

  • 踊り場の位置を計算しやすい
  • 手すりや支柱の配置が揃いやすい
  • 傾斜角度が標準化しやすい
    という構造上のメリットがあります。

特に橋脚や手すりは規格サイズが決まっているため、偶数段の方が設計が安定しやすくなります。

一段あたりの寸法(蹴上げ・踏面)の規格が偶数段と相性が良い

階段には

  • 蹴上げ(高さ)
  • 踏面(足を置く奥行き)
    の推奨基準があります。

歩道橋では安全性の観点から

  • 蹴上げ:約15~18cm
  • 踏面:約25~30cm
    が標準です。

これらの寸法で高さを調整すると、
偶数段でちょうど良い高さに収まるケースが多いため、偶数段が選ばれやすくなります。

降りるときの“最後の一歩”を安定させるため

階段を降りるとき、最後の一歩が

  • 左右どちらになるか
  • 着地時に体重移動がスムーズか
    が非常に重要です。

偶数段なら

  • 最初に右で降りたら最後は左
  • 最初に左で降りたら最後は右
    という自然なバランスになり、着地が安定しやすくなります。

奇数段だと同じ足でスタートし、同じ足で終わるため

  • 最後が“踏ん張り足”になる
  • バランスを崩しやすい
    といった危険が増します。

歩道橋の階段は多くの人が利用するため、降りやすさを優先した結果、偶数段が基本になっているのです。

車椅子スロープ・踊り場との“高さ調整”にも向いている

歩道橋には、バリアフリー対応で

  • スロープ
  • エレベーター
    が併設されることもあります。

階段の総高を偶数段で調整すると、

  • スロープの角度
  • 踊り場の位置
    が規格に合わせやすく、全体の構造計算が安定します。

設計全体の整合性も偶数段の採用理由のひとつです。

まとめ:偶数段は“歩きやすさと設計の合理性の両立”

歩道橋の階段が偶数段で作られる理由は次の通りです。

  • 左右交互の歩行リズムが崩れにくい
  • 階段全体の高さ調整がしやすい
  • 踊り場や手すりとの整合性がとれる
  • 降りるときの最後の一歩が安定する
  • スロープや構造物との連携設計に向いている

つまり偶数段は、
人間の歩行リズム × 構造上の合理性 × 安全性
の三つが最もよく噛み合う階段設計。

普段意識しない“偶数段の多さ”には、歩きやすさを支える細かな工夫が隠れていたのです。

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