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豆知識

なぜ消印は“押し潰した円”なのか?偽造防止と転写防止設計

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郵便物の切手に押される消印は、きれいな真円ではなく、左右につぶれた楕円のような形が一般的です。
なぜ円形ではなく、あえて“押し潰した円”にしているのでしょうか。
そこには、郵便制度を守るための偽造対策・再利用防止の工夫が詰まっています。

真円だと“他の印影と見分けがつきにくくなる”ため

かつて郵便が世界で普及した時、各国・各地域で消印は基本的に“丸印”でした。
しかし真円のスタンプは、

  • 他の公印と形が似る
  • 模倣されても気づきにくい
  • 判別が難しくなる
    という問題がありました。

そのため、
郵便専用であると一目で分かる形状として、
左右がつぶれた“楕円形消印”が採用されたのです。

郵便業務以外で使われる印と混同しないことは、制度の信頼性に直結します。

つぶれた円は“転写しにくく偽造防止が強い”

消印は

  • 切手の再利用を防ぐ
  • 日付・局名を明確に残す
    ための印。

偽造されてしまうと、

  • 切手の不正使用
  • 郵便料金の損失
    につながります。

押し潰した円形は、

  • カーブが複雑
  • 角度の再現が難しい
  • 転写しても歪みが目立つ
    という特徴があり、
    真円よりも偽造の再現性が著しく低い形なのです。

“切手と封筒の両方に跨る”ための形状でもある

消印は

  • 切手部分
  • 封筒の紙部分
    にまたがるように押されます。

これにより

  • 切手を切り取って再利用することが不可能
  • 一部が欠けても形状で識別できる
    という防止効果が生まれます。

横に広いつぶれた円は
切手と封筒に跨りやすく、
再利用防止として最適なのです。

装置で押印する際に“ズレても認識しやすい”

現代の郵便局では、消印は多くが機械で押されています。
真円だと

  • 少しズレるだけで印影が不完全
  • かすれた部分の真偽判定が難しい
    という問題がありました。

楕円・変形円は

  • 一部欠けても形状が分かる
  • かすれても消印として成立
    するため、機械処理との相性が良い形です。

万国郵便条約の“国ごとの識別性”が影響している

郵便は国際的にやり取りされるため、
どの国から来た郵便なのか視覚的に分かることが重要です。

各国は

  • 楕円
  • 半楕円
  • 押し潰した円+波線
    などの独自形状を用いることで、
    世界中で一目で判別できる印影を作り上げていきました。

日本の消印もこの流れの中で、楕円形が主流となりました。

まとめ:消印の“押し潰れた円”は安全性のためのデザイン

消印が押し潰した円形である理由は次の通りです。

  • 真円より偽造・転写されにくい
  • 切手と封筒に跨りやすく、再利用を確実に防ぐ
  • かすれても形状で判別できる
  • 機械押印に適している
  • 国際郵便で識別性を高めるため

つまり、消印の形は単なるデザインではなく、
郵便制度を守るための偽造防止と機能性の結晶
あの“つぶれた円”には、郵便を安全に届けるための数多くの工夫が隠れているのです。

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