それぞれの働き
まずCapsLockは、デフォルトで入力されるアルファベットを小文字から大文字に切り替えるキーです。日本語入力が介在するとさらにややこしく、突然カタカナ入力になったりアルファベット入力になったりします。
NumLockは、テンキーで数字を入力できなくするキーです。より正確に言うと、テンキーをカーソルキーやその他の機能キーとして使いたいときに押されます。
これらのキーがある理由
これら2つのキーが誕生した背景について解説します。
まずは、CapsLockが生まれた背景ですが、こちらにはタイプライターの特性が大きく関わっています。
タイプライターも現代のキーボードと同様、大文字を入力する際はシフトキーを押しっぱなしにするのですが、タイプライターはキーが硬いため、長時間押しっぱなしにするのは大変でした。そのため、大文字を続けて入力したいとき専用のキーが作られました。
ただし、今のキーボードは軽く押せるので、CapsLockの本来の恩恵はほとんど無くなっています。
一方でNumLockは、'80年代前半にIBMが発売したカーソルキーのないキーボードで、テンキーをカーソル移動に使えるようにするために作られました。
しかしその後になって、独立したカーソルキーがあるキーボードが主流となり、NumLockの役割は小さくなっていきました。
NumLockキー自体は互換性の維持などを目的として残されてきましたが、最近はテンキーがないキーボードにおいて、アルファベットキーの部分をテンキー代わりに使うときの切り替えキーとしての役割を持つようになっています。