こんにちは。ライターのエポニムです。
一般に、日本の軽自動車には黄色のナンバープレートが付けられていますが、多くの普通車では白色のナンバープレートが使われています。
ではなぜ軽自動車では普通車と違う色が用いられているのでしょうか。
かつては軽自動車も白色だった
実は以前は軽自動車でも普通車と同じ白色のナンバープレートが使われていました。
具体的に説明すると、1975年までは軽自動車には白地に緑の文字の「小板」と呼ばれる、現在よりひと回り小さいナンバープレートが用いられていました。
その後、軽自動車の分類番号(現在のナンバーでいう地名の右にある小さな数字)の2ケタ化にともない、現在の大きさの黄色のナンバープレートに変更されました。
色の変更は視認性向上のため
1975年に大きさだけでなく色まで変更された理由は、高速道路などにおいて普通車と軽自動車の見分けをしやすくするためだったと言われています。
軽自動車は高速道路料金が普通車に比べて安いことに加え、当時は最高速度も軽自動車は普通車より20km/h遅い80km/hに制限されていました。
よって、料金所での金額計算やスピード違反の取締などでは普通車と軽自動車を区別することが重要であったため、ひと目で見分けられるようにナンバープレートの色にも変更が加えられました。
しかし、近年ではETCレーンの利用率増加や最高速度の統一により、軽自動車と普通車の見分けの重要性が薄れてきています。
これにともなって、「ラグビーワールドカップ2019」や「東京2020オリンピック・パラリンピック」を記念して作られた図柄入りナンバープレートでは、軽自動車でも白のナンバープレートを付けることが可能になりました。
おわりに
実は最近では図柄入りナンバープレートの登場によって軽自動車でも白色ナンバープレートを使えるようになっている、というのは知らなかった方も多くいたのではないでしょうか。
自動車のナンバープレートには色以外にもさまざまなルールが存在するので、興味を持った方はこの機会に調べてみてはいかがでしょうか。