こんにちは。ライターのエポニムです。
みなさんは「靴下」という言葉に対してなにか違和感を感じませんか?靴の下というよりは靴の上と言った方が実際の様子に近いような気がしますし、もっといえば靴の中と言った方が正確な気がしませんか?
では、そもそもなぜ靴下は「下」という言葉を使っているのでしょうか。
「下」は内側という意味もある
一般に「下」という言葉を使うときには、それが他のものと比べてより地面に近いということを表していることが多いです。
例えば、2階にいるときに1階のことを「下の階」といったり、複数段ある引き出しの場所を指すときに「1番下の段」といったりします。
しかし、実は衣服の場合は「下」という言葉が内側という意味を持つ場合があります。
例えば、「下着」というのは下半身に身につけるものだけを指しているのではなく、肌に直接着るもの全般を指していることが多いです。さらに、着物を着るときに巻く帯も肌着に直接巻くものを「下帯」、最も外側に巻くものを「上帯」と言います。
つまり、衣服においては「上下」という言葉は地面からの距離だけでなく、素肌からの距離を表すこともあるのです。
よって、靴下は靴よりも素足に近い位置に身につけるため「下」という言葉が使われているのです。
おわりに
「下」という言葉が内側を表すこともあるというのは意外だったのではないでしょうか。
みなさんも身近なものの名前の由来をたどってみると今回の靴下のような面白い発見があるかもしれません。