こんにちは。ライターのエポニムです。
日本にはいくつかの西郷隆盛像がありますが、その中でも最も有名なのは上野恩賜公園にある犬を連れた像なのではないでしょうか。
浴衣姿で犬を連れて歩いていることから、犬の散歩をしているのだと思っていた方も多いのではないかと思いますが、実はそうではありません。
では、あの像にある西郷隆盛は犬とともになにをしようとしていたのでしょうか。
犬を連れていたのはウサギ狩りのため
ずばり、西郷隆盛が犬を連れていたのはウサギ狩りをするためだったのです。
ウサギ狩りでは、山に網を仕掛けたのちに高所から犬を放ってウサギを網に追い詰めるという方法でウサギを捕まえます。よって、今も当時もウサギ狩りをしに山へ行くときには、網とともに犬も必ず連れていきました。
そして、上野恩賜公園の像で西郷隆盛が犬を連れているのも散歩ではなくウサギ狩りに向かうためだったのだろうと言われています。
ウサギ狩りはダイエットのため
また、西郷隆盛がウサギ狩りをしていたのはダイエットのためだったと言われています。
当時の西郷隆盛は身長178cm体重108kgといういわゆる巨漢で、もともとは筋肉質でしたが、明治新政府に出仕するようになってからは運動不足などによりどんどん肥満体型に変わっていってしまいました。
すると、明治天皇は西郷隆盛の健康が心配になり、ドイツ人侍医のテオドール・ホフマンに西郷の診察をするように命じました。その結果西郷のメタボが発覚し、ホフマンは西郷に運動をして体重を落とすよう勧めました。
そこで西郷はもともと武士の鍛錬のひとつであったウサギ狩りを運動の一環として取り入れ、最終的にはその様子が銅像になるほどにまで西郷はウサギ狩りにのめりこんでいったのでした。
おわりに
西郷隆盛が犬を連れているのはウサギ狩りのためだった、というのは意外だったのではないでしょうか。
このほかにも西郷隆盛像にまつわる雑学はたくさんあるので、興味を持った方はこの機会に調べてみてはいかがでしょうか。