快活CLUBの「鍵付き個室」では店で売っている飲食物は食べられない。ただし、自分で持ち込んだ飲食物はOK
理由:鍵付き個室内で「飲食をさせる」と風営法3号営業に該当してしまうが、客が持ち込んだ食べ物を食べる分には該当しないため。
風営法3号営業は「喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で、他から見通すことが困難であり、かつ、その広さが五平方メートル以下である客席を設けて営むもの」と規定されているため、
・個室内で提供物飲食不可
・他から見通せるよう小窓等をつける
・5平方メートル以上になるVIPルーム等にする
等の対策を取ることで3号営業になることを回避しています。
飲食物の持ち込みを許可してしまうと店内販売の売り上げが減るため、通常であれば持ち込みは許可したくないですが、風営法をくぐり抜けるために仕方なく許可している形のようです。
ネットカフェやスパ施設では、毛布のことを「ブランケット」や「ひざ掛け」と呼んで提供している
理由:寝具を使用させると旅館業に該当してしまうため。
ネットカフェやスパ施設は、風営法のほかに、旅館業法にも触れないように営業をしています。
「寝具を使用させる」と旅館業法に該当してしまうため、布団や毛布、枕といった呼称は使えず、その代わりに「フラットシート」や「ブランケット」、「ひじ置き」といった呼び名を用いています。
お客さんを泊めるための施設ではないものの、偶然お客さんが寝落ちしてしまったという体裁をとっているため、旅館業法には抵触せず、宿泊税も徴収されません。
パチンコは当たるとお金がもらえるが賭博にはあたらない
理由:三店方式を採用していて、パチンコ屋が直接お金を払うわけではないから。
客がパチンコ屋でお金を払ってゲームをプレイし、その結果次第でパチンコ屋から直接賞金をもらえる方式にしてしまうと、「賭博」になってしまいます。
日本では賭博は法律で禁じられているため、この方式では営業することができません。
そこで取り入れられたのが「三店方式」といわれる仕組みです。
パチンコ屋はゲームの成績に応じて現金ではなく「景品」を客に渡し、客はその景品をパチンコ屋とは別のところ(通常はパチンコ屋のすぐ隣)にある「景品問屋」にもっていき、換金します。
こうすることで、パチンコ屋は景品を渡しているだけ、景品問屋は景品を買い取っているだけ、という状態になるため、賭博になるのを回避することができます。
夜間に病院の救急外来で対応している医師は、前日の朝~翌日の24時間以上の連続勤務をしているが労働基準法違反にならない
理由:午後5時から翌朝までは勤務していない扱いになっているから。
実際には休む間もなく24時間以上働いてはいるものの、それでは明らかに労働基準法違反となるため、夕方から翌朝にかけては勤務ではない(病院内で休憩しているだけ)という扱いになっています。
そのため、夜の救急外来で汗を流す医師には夜勤分の給料は出ていません。
国会の証人喚問で「記憶にございません」と答える人が多い
理由:嘘をつくと偽証罪に問われるが、記憶にない場合は罪に問えないから。
証人喚問は嘘をつくと偽証罪(3ヶ月以上10年以下の懲役)になるが、記憶にない場合は偽証罪にあたらないことになっているため、都合の悪い質問に対しては、「記憶にございません」と答えるのが得策となっている。
クイズ番組の賞金は参加者一人当たり200万円までと決まっているが、クイズミリオネアでは全問正解すると1000万円もらえる
理由:ライフラインで電話する4人も出場者扱いで、5人合わせて1000万円と計算しているから。
飲食店で瓶ビールを注文すると必ず栓を開けた状態で提供される
理由:酒類小売の許可を取っていないため、未開封の酒を売ることができないから。
ライブハウスはワンドリンク制のところがほとんど
理由:飲食店としての要件を満たす必要があるため。
ほとんどのライブハウスは特定遊興飲食店許可と飲食店許可を取ることによって営業を許されています。そのため、形式的であっても飲食店としての要件を満たす必要があるため、来客全員に飲食物を提供できるワンドリンク制を取っています。
ライブハウスはあくまでも「飲食店が客寄せのためにライブを行っている」という体裁になっているので、飲食物を提供しないと、無許可で興行を行ったことになり、これがバレると営業停止に追い込まれる可能性があります。