こんにちは。ライターのエポニムです。
近年、スマホやタブレットなどの電子機器が増えたことで充電をする機会が多くなり、同時にその充電コードをつなぐコンセントもたくさん必要になってきました。
ただその一方で、家庭にあるコンセントの数は決まっているため、同時に複数の機器を充電したいときにはマルチタップなどを使わなければなりません。
しかし、ここで問題となってくるのが「たこ足配線」の問題です。
一般に過度のたこ足配線は良くないことであるとされていますが、実際にどのような問題があるのでしょうか。そしてそもそも、どのような仕組みでその問題が起きるのでしょうか。
コンセントには限界容量がある
まず前提として、すべての電気機器はそれぞれ必要な電気の容量が個別に決まっていて、W(ワット)やA(アンペア)といった単位とともに本体や説明書などに必ず書かれています。そして、コンセントの方にも限界容量というものがあり、この限界値以上には電流を流すことができません。
よって、仮にマルチタップなどをいくつも重ねてたくさんの電気機器をつなぐことができたとしても、コンセントの容量以上の電流は流れないため、限界容量分の機器しか動かないのです。
つまり、電源口がたくさん必要だからといってマルチタップを重ねるのは、結果として想定していた効果を発揮できず無駄になる可能性が高いです。
発熱・発火の危険がある
単に電気機器が動かないだけなのであれば大した問題ではないのですが、実際にマルチタップにいくつもの電気機器をつなげてしまうと発熱・発火を起こす危険性があるため、過度のたこ足配線はNGとされています。
そもそも、コンセントの限界容量は配線の太さによって決められているため、たこ足配線で1ヵ所に限界容量ギリギリの電気機器をつなぐと、配線がその負荷によってだんだんと発熱してしまいます。
そして、配線はビニールやプラスチックといった熱に弱い材質でできていることが多いため、負荷で発生した熱がそれらを溶かしてしまい、最終的には発火してしまうのです。
おわりに
今回紹介したように、たこ足配線は使い方を守らないととても危険なものにもなり得ます。
ぜひこの機会にみなさんも家のコンセント周辺を見直してみてはいかがでしょうか。
参考文献