こんにちは。ライターのエポニムです。
今年2020年は、2016年以来4年ぶりのうるう年ですね!
このうるう年は一般には4年に1回だとされていますが、実はこれは厳密に言うと少し違っています。
ではうるう年に関して、正確にはどんなきまりがあるのでしょうか。
うるう年は地球の公転周期調整のため
うるう年に関するきまりを説明する前に、そもそもなぜうるう年があるのかについて解説します。
結論から言うと、うるう年は地球の公転周期のズレを調整するために作られました。
現在の日本で採用されている太陽暦では、1年は365日であるとされています。これは地球が太陽のまわりを回るのに365日かかるということを元にして決められました。
しかし、実際は太陽のまわりを1周するのには約365日6時間かかるため、1年ごとに約6時間ずつのズレが発生してしまいます。
そこで太陽暦を使い始めたローマでは「西暦年号が4で割り切れる年はうるう年とする」というきまりを定め、4年に1回366日の年を作ることでそのズレを埋めるようにしました。
4年に1回以外にもきまりがある
次に、うるう年に関するきまりについてですが、まずは大前提として、上で説明したような理由から基本的にはうるう年は「西暦年号が4で割り切れる年」にあります。
しかし、地球の公転周期は正確には365日5時間49分なので、4年に1回うるう年を作ってしまうと、1年につき約11分増やしすぎてしまう計算になります。
そこで、さらなる調整のために「西暦年号が100では割りきれるが、400では割り切れない年はうるう年にしない」というきまりも追加されました。
これにより、本来であれば400年ごとに 11分×400年=4400分 で約3日分の余分ができてしまうところを、400年の間にあるうるう年のうちの3回をこの追加のきまりで無しにすることで、ほぼ完璧に調整することができるようになりました。
つまり、話をまとめると
基本的には「西暦年号が4で割り切れる年」はうるう年だが、例外として「西暦年号が100では割り切れるが400では割り切れない年」はうるう年とはしない
というのがうるう年に関するきまりとなります。
おわりに
常に4年に1回あるものだと思っていたうるう年に、こんな複雑なきまりがあるというのは意外だったのではないでしょうか。
うるう年のほかに実は「うるう秒」という概念もあるので、気になった方はこの機会に調べてみてはいかがでしょうか。
参考文献