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豆知識

なぜ学生服の“詰襟”は立ち襟なのか?軍服と礼装の名残

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男子学生の象徴ともいえる詰襟学生服。
なぜあの独特の“立ち襟”が採用され続けているのか、不思議に思ったことはありませんか。
実は、詰襟は軍服文化と礼装の伝統が合わさって生まれたデザインなのです。

もともとは“軍服”をモデルにした制服だった

明治時代、日本の学校制度を整える際に参考にされたのは、当時の近代国家を象徴する軍服でした。
とくに陸軍の軍服は立ち襟で、

  • きちんとした印象
  • 威厳や規律を象徴
  • 身だしなみの統一がしやすい
    という理由から教育現場の制服としても理想的と考えられました。

そのため詰襟は
「規律正しい生徒像を形で示すモチーフ」
として採用されたのです。

立ち襟は“礼装”の象徴でもあった

当時、格式の高い服──とくに男性の礼服には

  • 立ち襟
  • ボタン留めの前合わせ
    が伝統的に使われてきました。

立ち襟は

  • 真面目さ
  • 清潔感
  • 公的な場へのふさわしさ
    を象徴するデザインです。

学生服が“礼服に近い制服”として位置づけられたことも、立ち襟が採用された理由のひとつです。

制服は“身分を平等化するための衣服”でもあった

明治初期、日本には地域・家柄ごとに衣服の差が大きくありました。
学生服は、

  • 格差をなくす
  • 誰でも同じ見た目で学べる
  • 学校内の一体感を生む
    ことを目的として導入されています。

立ち襟は飾りが少なく、シンプルで統一しやすいデザインだったため、
平等性を象徴する制服として適していました。

立ち襟は“姿勢を正す”効果もある

詰襟の構造は、首元を軽く支えるため、

  • 背筋が伸びやすい
  • 前かがみになりにくい
    という効果があります。

軍服でも同じ理由で採用されていた歴史があり、
「正しい姿勢=規律」
という当時の価値観に合うデザインでした。

昭和以降も“伝統”として受け継がれた

戦後、学生服のデザインを変える案は何度も出ましたが、

  • 親世代からの馴染み
  • 学校文化としての継続性
  • 卒業アルバムの統一感
    などの理由で、詰襟は多くの学校で残されました。

現代ではブレザーも一般的ですが、詰襟は
「日本の学生服の原点」
として根強い人気があります。

まとめ:詰襟が立ち襟なのは“規律と礼装の象徴”だから

詰襟学生服が立ち襟なのには、次のような歴史的背景があります。

  • 明治期、軍服をモデルにした制服として導入された
  • 立ち襟が礼装の象徴であり、格式を示すデザインだった
  • 平等性と規律を重視した教育理念と相性が良かった
  • 姿勢が整いやすい構造である
  • 日本の学校文化として伝統的に継承されてきた

つまり詰襟は、
規律・礼装・伝統を象徴するデザインの集合体
何気なく着られている学生服にも、明治から続く長い文化の流れが込められているのです。

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