CapsLockとNumLockって何のためにあるの?実は意外な理由と歴史があった!

みなさんは、キーボードのCapsLockとNumLockキーについて、イライラした経験はありませんか?
何の気なしに触れてしまって、突然すべてが大文字になったり、テンキーが効かなくなったり……。
「なんでこんなキーがあるんだよ!」と思わず叫びたくなるこれらのキーですが、実はちゃんとした歴史と理由があるのです。
今回は、そんなCapsLockとNumLockの存在理由についてわかりやすく解説します。
CapsLockの役割と背景
CapsLockキーは、アルファベットの入力を小文字から大文字に切り替えるためのキーです。
たとえば、通常「a」を押すと「a」と入力されますが、CapsLockをオンにすると「A」が入力されるようになります。
ただし、日本語入力モードがオンになっていると、カタカナが突然入力されたり、ローマ字が勝手にアルファベットになったりと、混乱の原因になりやすいキーでもあります。
タイプライター由来の機能
CapsLockのルーツは、古いタイプライターにあります。
タイプライターでは、シフトキーを押しながら文字を打つことで大文字が入力できましたが、キーが非常に重たくて押しっぱなしにするのが大変だったのです。
そのため、大文字を続けて入力したいとき専用のロック機能として「CapsLock」が生まれました。
現代のキーボードは軽く押せるので、本来の恩恵はあまり感じられなくなっていますが、名残として残り続けているのです。
NumLockの役割と背景
一方でNumLockは、テンキーで数字を入力するか、それともカーソル移動などの機能を使うかを切り替えるためのキーです。
「テンキーが反応しない!」と困っているときは、NumLockがオフになっている可能性が高いです。
実はカーソルキー代わりだった
NumLockが誕生したのは、1980年代初頭のIBM製キーボードがきっかけです。
当時のキーボードには、カーソルキーが存在しなかったため、テンキーにカーソル移動などの機能を割り当てる必要がありました。
その切り替えに使われたのがNumLockキーです。
しかし時代が進み、カーソルキーが独立して搭載されるのが当たり前になると、NumLockの出番はほとんどなくなっていきました。
現在の使われ方と残っている理由
どちらのキーも、今となっては「無くても困らない」と思う人が多いかもしれません。
ですが、以下のような理由で今でも残されているのです。
- CapsLock:パスワード入力などで大文字固定が必要なケースがある
- NumLock:テンキーの無いノートPCなどで、一部キーをテンキーとして代用する切り替えに使われている
- 互換性維持:古いソフトやOSとの互換性のため、あえて廃止されていない
ちなみに、CapsLockキーをCtrlキーなどに入れ替えるユーザーも多く、カスタマイズ前提の存在になってきているとも言えます。
おわりに
一見、邪魔なだけに見えるCapsLockやNumLockですが、それぞれ歴史的な背景があり、当時は必要不可欠なキーだったのです。
とはいえ、現代では用途が減っているのも事実。
使わない人は、ソフトで無効化したり別のキーに割り当てたりして、ストレスを減らすのも一つの手です。
気になる方はぜひ、自分の使い方に合わせたキーボードカスタマイズを試してみてくださいね。





