梅雨はなぜ「つゆ」と読む?漢字に「梅」が使われる理由もあわせて解説
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子どものころの約束といえば「指切りげんまん」。
なぜ小指なのか疑問に思ったことはありませんか?
実はその背景には、江戸時代の風習や古代ローマの契約文化までつながる奥深い歴史がありました。
現在の「指切りげんまん」の起源は、江戸時代の遊女の風習にあるといわれています。遊女が相愛の客への誠意を示すために、小指を切って誓いとしたのです。これは一種の契約の証であり、そこから一般にも広まり、子どもたちの「指切り約束」へと形を変えていきました。
なぜ小指なのかというと、愛や男女関係を象徴する意味が小指に込められているからです。実際に会話の中で小指を立てる仕草は「妻」や「愛人」を表すとされ、指切りの文化が形を変えて現代にも残っている例といえます。
契約や約束に「手」を使う習慣は古代までさかのぼります。ローマやゲルマンの人々は、契約を結ぶときに右手を差し出して握手を交わす形式を持っていました。この行為が「契約」を意味するようになり、日本にも伝わったのです。
また、日本ではかつて「指」を「手」と呼んでいた時代がありました。したがって「指切り」とは本来「手切り」のことを指し、それが転じて「ちぎり(契り)」、つまり「契約」という意味になったと考えられています。
子どものころに遊び感覚でしていた指切りも、そのルーツをたどると実際に指を切っていたという少し怖い歴史があります。今ではもちろん本当に指を切ることはありませんが、そこに込められた「約束を守る」という意味は変わりません。
次に誰かと指切りをする機会があれば、その背景にある歴史や文化を思い出し、改めて約束の大切さを感じてみてはいかがでしょうか。