「ぢ」「づ」で始まる言葉が存在しない理由とは?現代仮名遣いで解説
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本やノートをうっかり濡らしてしまうと、乾いてもシワシワになって元通りにはなりません。誰もが経験したことのある現象ですが、なぜこうなるのでしょうか? 実は紙を作るセルロースと水分子の結びつきに秘密があります。この記事では、紙の製造過程から「濡れるとシワになる仕組み」までを分かりやすく解説します。
紙の主成分は植物繊維で、特にセルロースという物質が中心です。セルロースはグルコースが直線的につながった高分子で、**ヒドロキシ基(-OH)**という水と結びつきやすい部分を多く持っています。このヒドロキシ基の性質が、紙の強度や「濡れるとシワになる現象」に大きく関係しています。
紙は「繊維を水に分散させてシート状にし、乾燥させる」ことで作られます。
紙が濡れると、セルロース同士をつないでいた水素結合の間に水分子が入り込みます。これにより、元の結合がほどけてしまうのです。
乾燥してもすべてが元に戻るわけではなく、繊維の位置や結びつきが微妙にずれるため、表面が不均一になってシワシワになってしまいます。
身近な現象ですが、実は化学的にもしっかり説明できる「濡れた紙のシワ」。次に本を濡らしてしまったときは、セルロースと水分子のやり取りを思い出してみると面白いかもしれません。