当サイトの収益&PV数公開中!
豆知識

コントラバスはなぜ巨大?低音を支える楽器の秘密を解説

mixtrivia_com

オーケストラの中でもひときわ目立つ巨大な弦楽器「コントラバス」。全長180cmを超えるその大きさは、初めて見る人を驚かせますよね。では、なぜコントラバスはこんなにも大きいのでしょうか?この記事では、その秘密を音の仕組みからひも解いていきます。

コントラバスは低音担当の楽器

コントラバスは、弦楽器の中で最も低い音域を担う楽器です。
弦楽器には「ヴァイオリン」「ヴィオラ」「チェロ」「コントラバス」の4種類があり、コントラバスはその中で最も深い音を出します。ヴァイオリンの高音とコントラバスの低音には、実に約6オクターブの差があるのです。

音の高さは弦の長さと太さで決まる

弦楽器の音は、弦が振動することで生まれます。音の高さを決める要素は主に以下の2つです。

  • 弦の長さ:長いほど低い音、短いほど高い音
  • 弦の太さ:太いほど低い音、細いほど高い音

ヴァイオリンの弦は長さ約32cmですが、コントラバスはその数倍の長さと太さを持つ弦を張ることで低音を実現しています。

ヴァイオリンでコントラバスの音を出そうとしたら?

もしヴァイオリンでコントラバスのような音域を出そうとすると、どのくらい大きくする必要があるのでしょうか。

  • ヴァイオリンの弦:長さ約32cm
  • 音を1オクターブ下げるには弦を2倍の長さにする必要あり
  • ヴァイオリンとコントラバスの差:約3オクターブ

計算すると、弦の長さは 約2.5m 必要になります。これは人間の身長を超える長さです。実際のコントラバスは弦の長さを1m程度に調整し、太さや張力を工夫することで低音を実現しているのです。

巨大さの理由=低音のため

つまり、コントラバスが大きいのは「低い音を出すため」にほかなりません。低音を響かせるには長い弦と大きな共鳴胴が必要だからです。

オーケストラの演奏を聴くとき、コントラバスが鳴らす重厚な音は全体の基盤を支える大切な役割を果たしています。その存在感は、まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。

まとめ

  • コントラバスは弦楽器で最も低音を担当
  • 弦が長く太いほど低い音が出るため、大型化している
  • ヴァイオリンと比べると約3オクターブ分の差を埋める仕組みが必要

あの大きさには、音楽を支えるための必然があったのです。次に演奏会でコントラバスを見るときは、「低音を出すための設計」と思いながら眺めると、より楽しめるかもしれません。

記事URLをコピーしました