【平佐窪】全国の難読地名一覧/北海道から沖縄まで地域別に
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私たちが普段食べている種なしブドウ。実はその裏には、農家の方々の地道で手間のかかる作業があります。種ができないのに実だけが大きく育つのはなぜなのか? その秘密は「ジベレリン」という植物ホルモンにありました。
ブドウを含む多くの果物は「子房」と呼ばれる部分が熟したものです。
子房は本来、内部の種子を守るために発達します。つまり、種子ができて初めて果実も膨らむ のが自然な流れです。
しかし、受精すると当然ながら種ができてしまいます。そこで登場するのが、人間の知恵です。
ブドウは受粉すると「ジベレリン」というホルモンを分泌します。ジベレリンは植物の成長を促す働きを持ち、果実を肥大化させる作用もあります。
この仕組みを利用し、ブドウの栽培では 人工的にジベレリン溶液を果房に処理 します。これにより、受精していなくても果実が育ち、しかも種ができないのです。
一般的な手順は次の通りです。
方法はシンプルで、ブドウの房を溶液にどっぷり漬けるだけ。しかし、栽培されるすべての房に1つずつ処理を行わなければならず、非常に手間のかかる作業です。
種なしブドウは、農家の方々が一房ずつ丁寧に処理をしてくれるおかげで私たちの食卓に届いています。現在では、処理を1回に減らす方法の研究も進められており、栽培の効率化が期待されています。
普段何気なく食べている種なしブドウ。その一粒には、科学と人の手間がぎっしり詰まっているのです。