X(旧Twitter)で生まれた名言まとめ
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電池のパッケージや側面には「使用推奨期限」が書かれています。食べ物のように腐るわけでもないのに、なぜ電池に期限があるのか気になったことはありませんか? 今回は化学の視点から、その理由と実際に期限切れ電池が使えるかどうかを解説します。
結論からいえば、電池は使わなくても自然に放電してしまう(自己放電) からです。
電池の内部では、
といった化学反応が常に進んでいます。豆電球をつないだとき光るのは、負極から正極に電子が流れるためです。
ところが、コードなどにつながっていない状態でも、この化学反応はわずかに進行しています。電子が外に流れるルートがないだけで、内部の金属は少しずつ変化しているのです。その結果、1年で約3〜5%ほど電池の容量が減ってしまいます。
電池に表示されている「使用推奨期限」は、あくまで本来の性能(パワーや持続時間)を保証できる目安です。食べ物でいう「賞味期限」に近いイメージ。
したがって、期限を過ぎていても使える場合はあります。ただし、
といった問題が起こりやすくなります。特に液漏れは機器の故障につながるため注意が必要です。
電池は高温環境に置くと化学反応が加速し、自己放電が進んでしまいます。そのため、涼しく乾燥した場所に保管するのが基本です。
冷蔵庫で保管すると結露してサビや液漏れの原因になるので避けましょう。また、未使用電池を機器に長期間入れっぱなしにするのも液漏れにつながるため注意が必要です。
使用期限は「安心して使える期間」を示すサイン。賢く理解して、電池を安全に活用しましょう。