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豆知識

家電の「オープン価格」とは?値段が書かれない理由と仕組みを解説

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家電量販店やパンフレットでよく見かける「オープン価格」という表示。具体的な金額が書かれていないので「結局いくらなの?」と思ったことがある人も多いでしょう。今回は、オープン価格が導入された理由やメリットについて整理して紹介します。

オープン価格が導入された理由

オープン価格は「不当な値引き表示を防ぐため」に導入されました。

従来はメーカーが「希望小売価格」を提示し、それを基準に小売店が値引きして販売していました。しかし、実際の相場が希望小売価格から大きく下がっていても、「通常価格 ○円 → 今なら半額!」といった表示ができてしまいます。

こうした「二重価格表示」には、実際に販売実績のない価格を“通常価格”として提示し、見せかけの割引を演出するケースもあり、景品表示法に違反する恐れがありました。

そこで、メーカーが最初から価格を提示せず、小売店に価格設定を委ねる仕組みとして「オープン価格」が採用されるようになったのです。

オープン価格のメリット

オープン価格には、消費者・小売業者・メーカーそれぞれにメリットがあります。

  • 消費者のメリット
    「半額!」といった表示に惑わされず、冷静に商品の価値を比較できる。
  • 小売業者のメリット
    自由に価格設定できるため、二重価格表示のリスクを気にせず販売できる。
  • メーカーのメリット
    不当な安売りによるブランド価値の低下を防ぐことができる。

ただし一方で、価格の目安がわかりにくく「高いのか安いのか判断しづらい」といった声もあります。

オープン価格は「三者に優しい」仕組み

オープン価格は、消費者が冷静に選べ、小売店が柔軟に販売でき、メーカーもブランドを守れるという三者に配慮した仕組みです。

次に家電や楽器のカタログで「オープン価格」と見かけたときは、値段が書かれていないのではなく、あえて“書かない仕組み”になっていることを思い出してみてください。

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