当サイトの収益&PV数公開中!
豆知識

なぜバックパックの背面はメッシュなのか?汗拡散と通気層

mixtrivia_com

アウトドア用リュックや通勤用バックパックを見ると、背中がメッシュ状になっているものが多く見られます。見た目は涼しげですが、なぜわざわざメッシュ素材を使うのでしょうか。
実は、この部分には「汗対策」と「快適性維持」という重要な機能が隠されています。

汗を吸って拡散し、蒸れを防ぐため

人の背中は体の中でも特に発汗しやすい部位です。
バックパックを長時間背負うと、密着した部分が蒸れて不快感を感じやすくなります。そこで活躍するのがメッシュ素材です。

メッシュは繊維の隙間が多く、汗を吸収すると同時に空気に触れる面積が広いため、蒸発が早くなります。
さらに、汗を一箇所に溜めずに拡散させることで、衣服が濡れるのを防ぎ、背中の温度上昇を抑える効果もあります。

背中とバッグの間に「空気の通り道」を作る

メッシュ部分の内部には、クッション材や立体的なパッドが入っており、背中とバッグの間にわずかな空間ができるよう設計されています。
これが「通気層」と呼ばれる構造で、空気が背中の上下に流れることで熱を逃がしやすくなります。

特に登山用や自転車用のバックパックでは、背面を完全に浮かせて風が通る「エアフロー構造」を採用するモデルも多く、これによって長時間の使用でも蒸れを大幅に軽減できます。

メッシュは軽量化とフィット感の両立にも貢献

メッシュ素材は布地よりも軽く、柔軟性があります。
そのため、背中のカーブに自然に沿いやすく、重い荷物を背負っても圧力を分散してくれます。

また、通気性とクッション性を両立するために、EVAフォームやハニカム構造のパッドと組み合わせるケースも多く、軽量かつ快適な背負い心地を実現しています。

まとめ

バックパックの背面がメッシュなのは、
汗を拡散し、熱を逃がし、背負いやすさを高めるための機能設計です。

「デザイン」ではなく、「快適性と通気性を両立するための工学的な答え」。
その通気する背面こそ、長時間使っても疲れにくいバックパックの秘密なのです。

記事URLをコピーしました