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豆知識

野生のバナナには種がある!種なしバナナができた理由を解説

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私たちが普段食べるバナナには種がありません。でも野生のバナナには硬い種がぎっしり詰まっています。なぜ食用バナナは種なしなのでしょうか? その秘密は遺伝子の突然変異と「3倍体」という特別な仕組みにありました。

野生のバナナには大きな種がある

野生のバナナを切ってみると、中には硬い種がたくさん詰まっています。とても食べやすいとは言えず、そのままでは私たちが普段食べているような「甘くて柔らかい果肉」とは違います。

種なしバナナの秘密は突然変異

食用のバナナが種なしになったのは、自然に起きた「突然変異」がきっかけです。突然変異とは、遺伝子情報に偶然変化が生じる現象のこと。種を作れない性質をもったバナナが自然に現れ、それを人間が「クローンのように挿し木や株分けで増やす」ことで広まっていきました。

3倍体だから種ができない

通常のバナナは「2倍体」といって、2組の染色体を持っています。ところが突然変異で生まれた食用バナナは「3倍体」。染色体が奇数組になると、子どもに遺伝情報を正しく半分ずつ分けられません。結果として、受精が成立せず種を作れない のです。

これが、食用バナナに種がない理由です。

種なしスイカも同じ仕組み

バナナと同じように「3倍体」を利用している果物に、種なしスイカがあります。スイカの場合は自然の突然変異ではなく、コルヒチンという物質を使って染色体を操作し、人工的に作り出しています。

2倍体(普通のスイカ)と4倍体(コルヒチン処理したスイカ)を掛け合わせると、子どもは3倍体になり、種が作れなくなるのです。

まとめ

  • 野生のバナナには大きな種がある
  • 食用バナナは突然変異で生まれた「3倍体」だから種ができない
  • 人間は株分けでクローンのように増やして栽培している
  • 種なしスイカも同じく3倍体の仕組みを利用して作られている

身近なバナナも、実は遺伝子の不思議と人間の工夫が合わさってできた存在なのです。

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