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豆知識

永世中立国とは?日本の戦争放棄との違いをわかりやすく解説

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「永世中立国」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような国なのか説明できる人は少ないのではないでしょうか。日本の憲法9条による「戦争放棄」と混同されがちですが、両者には大きな違いがあります。この記事では、永世中立国の仕組みや特徴、日本との比較を通じてその実態を見ていきましょう。

永世中立国とは?

永世中立国とは「自ら戦争を始めず、他国同士の戦争にも参加しない」と国際的に認められている国のことです。代表例はスイスとオーストリアです。

この立場を維持するため、軍事同盟や集団安全保障条約には参加できません。しかし「戦力を持たない」のではなく、あくまで自国防衛や中立を守るための武力保持は認められています。

日本の戦争放棄との違い

一方、日本国憲法第9条は「戦争放棄」と「戦力不保持」を定めています。日本は自衛隊を持っていますが、あくまで専守防衛を原則とし、海外での武力行使には厳しい制約があります。

つまり:

  • 永世中立国 … 軍備あり、戦争に参加しない(防衛のための武力行使は可)
  • 日本(憲法9条) … 戦力を持たない建前、海外での武力行使は原則不可

この点で大きく異なるのです。

永世中立国の実態:「武装中立」

永世中立国は「武装中立国」と呼ばれることもあります。スイスを例に見てみましょう。

  • 国民皆兵制度:18歳から34歳の男性に兵役義務
  • 武器の家庭保管:有事に備え、各家庭に武器が支給される
  • 核シェルター:2006年まで住宅に設置義務。国民全員分を収容できる規模

地理的にドイツ・フランス・イタリア・オーストリアに囲まれたスイスは、戦争の巻き添えを避けるためにも強固な防衛体制を整えてきました。第二次世界大戦中も武装中立を維持し、直接的な戦火を免れた歴史があります。

まとめ

  • 永世中立国は「戦争に参加しない」と国際的に承認された国
  • 日本との違いは「軍備を保持できる」点にある
  • スイスやオーストリアは「武装中立」で、防衛力を備えて中立を守っている

「中立」という言葉から非武装を想像しがちですが、むしろ永世中立国は武力を備えたうえで国際的に中立を認められているのです。ニュースなどで耳にする際は、この違いを意識すると理解が深まります。

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