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豆知識

「ドはドーナツのド」じゃない?本当の由来はラテン語の“Dominus”

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『ドレミの歌』でおなじみの「ドはドーナツのド」。しかし実際には、音名の「ド」はドーナツとは関係がありません。本当の由来をたどると、1000年前のヨーロッパにまでさかのぼることができます。

「ドレミファソラシド」は何語?

世界で最も広く使われる階名「ドレミファソラシド」はイタリア語です。

  • 英語:C D E F G A B C
  • ドイツ語:C D E F G A H C
  • 日本語:ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ

たとえば「ハ長調」の「ハ」は、この日本語式の階名から来ています。

「ドレミ」の始まりは聖歌から

「ドレミ」の起源は、11世紀の修道士グイード・ダレッツォが編み出した学習法にあります。彼は聖歌『聖ヨハネの賛歌』の歌詞から、それぞれの音の出だしの音節を取り出しました。

  • Ut(ウ) → ド
  • Re(レ) → レ
  • Mi(ミ) → ミ
  • Fa(ファ) → ファ
  • Sol(ソル) → ソ
  • La(ラ) → ラ

このようにして音の高さを覚えるための「音階」が生まれたのです。

「ド」と「シ」は後から加わった

もともと「ド」は「Ut」と呼ばれていました。しかし発音しづらいため、ラテン語で「主」を意味する **Dominus(ドミヌス)**の頭文字を取り、現在の「Do(ド)」が定着しました。

また「シ」は当初存在せず、しばらくは6音(ド〜ラ)だけの「ヘクサコルド」で音楽が作られていました。やがて聖歌の最後「Sancte Iohannes(聖ヨハネ)」の頭文字から「Si」が加えられ、今の7音体系となりました。

まとめ

「ドはドーナツのド」というのはあくまで歌の中の覚え方であり、実際の由来はDominusのド

由来を知れば、「ドレミファソラシド」がただの音の並びではなく、1000年以上の歴史を持つ仕組みであることがわかります。友達が歌っていたら、ぜひ雑学として教えてあげましょう。

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