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豆知識

ハチ公は銅像の除幕式に出席していたって本当?真相を解説

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東京・渋谷駅前の待ち合わせスポットとして知られる「忠犬ハチ公像」。
よく「ハチ公はその銅像の除幕式に自ら出席した」と語られますが、これはどこまでが事実でどこからが伝承なのでしょうか?当時の記録や信頼できる情報をもとに、出席の有無・その状況を探ってみます。

出席したという記録が複数ある

まず、ハチ公が除幕式に参加したという記録は、信頼できる情報源にも複数現れています。
例えば、ウィキペディアによれば、「1934年(昭和9年)に渋谷駅前に初代ハチ公像が設置され、除幕式にはハチ自身と飼い主の未亡人その孫娘のほか、文部省・鉄道省などの役人やハチのファンら約300人が参集」されたとの記述があります。 ウィキペディア+2Forbes JAPAN+2
また、渋谷区観光協会が言うところでも、「除幕式には、ハチ公も出席した」と紹介されています。 shibuya-city-record.tokyo+1
よって、「参加していた」という話は少なくとも伝承レベルでは広く受け入れられており、真否含め「参加した可能性が高い」という判断ができます。

「どこまで参加したか」に関しては不明点も多い

ただし、細部にはいくつか疑問点・曖昧な点があります。

  • 除幕式の正確な日時:一般に「1934年4月21日」とされます。 asiaphotonet.cocolog-nifty.com+2files.city.shibuya.tokyo.jp+2
  • 「参加」の意味:ハチ公が本当に式場の前に立ったか、式典のプログラムの中で公式に “出席者” として紹介されたか、という点には明確な記録が乏しい。
  • 写真・映像資料:当時の写真や映像でハチ公が式典場にいるはっきりしたものは少数で、伝承・報道記事が主な情報源です。
  • 犬を“出席者”とする当時の社会的認識:1930年代前半の日本で、動物が除幕式の主役あるいは正式出席者とされたかどうか、現代の感覚とは異なる部分があります。

歴史的背景と「生前銅像建立」という稀なケース

ハチ公が生きているうちに自身の銅像が建立されたという点も、極めて例外的です。 Forbes JAPAN+1
その背景には、ハチ公が主人を待ち続ける姿が新聞報道で注目を浴び、「忠犬」という称号が広まり、銅像建立の呼びかけが早くから起こったという事情があります。
そのため、「生前に除幕式が行われ、ハチ公がそこにいた」という話が出やすい構図になっていたと言えます。

結論:ほぼ真実と受け取ってよいが、細部には“伝承”の要素あり

総合すると、「ハチ公がその銅像の除幕式に出席した」という言い方は、かなり信憑性が高いと言えます。
ただし、「出席した」とは具体的にどのような形であったのか(犬として式典のプログラムに組み込まれたのか、ただそこに居合わせたのか)という点には、史料上の不明確な部分や“語り”の要素が混じっているため、細部を断定するのは慎重であるべきです。
そのため、「本当?」という問いに対しては、「はい、出席した可能性が高いが、どこまで正式に“出席者”として扱われたかには不確かな部分が残る」とお答えするのが最も正確です。

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