マヨネーズは卵が入ってるのに長持ちするのはなぜ?腐らない理由を解説!
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突然ですが、「歯磨き粉」という言葉に違和感を覚えたことはありませんか?
現在使われているものの多くはペースト状やジェル状なのに、なぜ「粉」という字が入っているのでしょう。
実はこの呼び方には昔の使用方法や正式な名称のルールが関係しているのです。
「歯磨き粉」という名称は、かつて実際に粉末状の歯磨き剤が使われていたことに由来しています。
日本では17世紀に歯磨き粉が販売されていた記録があり、その中身は陶土(陶器の材料)や龍脳(線香の香りづけに使われる成分)を混ぜたものだったそうです。
その後、19世紀に現在のような練りタイプの歯磨き剤が登場し、徐々に一般的になっていきました。
意外に思うかもしれませんが、「歯磨き粉」という言葉は正式名称ではありません。
業界団体である日本歯磨工業会の定める公正競争規約では、「歯みがき類」は次のように定義されています:
口腔内の清掃、保健、美化、口臭除去などを目的として使用されるもので、粉、潤製、練、液状、液体及び固形のもの。
つまり、形状に関係なく「歯みがき」という名称でまとめられており、粉だけに限定されたものではないのです。
この規約に従って、大手メーカーも製品名には「ハミガキ」という表記を使用しています。
たとえば、
といったメーカーが販売する製品には、「歯磨き粉」という表現はほとんど見られません。
日常で当たり前に使っている言葉でも、調べてみると「実は正式名称ではない」というケースは意外と多くあります。
今回のような言葉の由来や変遷を知ることで、身のまわりのモノへの理解がより深まるかもしれません。
気になった言葉は、ぜひ調べてみてください。