星座は全部で何個ある?12星座だけじゃない本当の数とその理由

みなさんは「星座」と聞くと、星占いでおなじみの12星座を思い浮かべるかと思います。
しかし実は、星座はそれだけではありません。オリオン座やカシオペア座のように、12星座以外にもたくさんの星座が存在します。
では、星座は全部でいくつあるのでしょうか?「言ったもん勝ち」的に増えていくものではないのでしょうか?
今回は、そんな素朴な疑問にお答えします。
星占いで使うのは「黄道十二星座」
まずは星占いでおなじみの12星座について簡単に確認しておきましょう。
これらは「黄道十二星座(こうどうじゅうにせいざ)」と呼ばれ、太陽の通り道(黄道)上に並ぶ星座のことです。
黄道十二星座は以下の12個:
- おひつじ座
- おうし座
- ふたご座
- かに座
- しし座
- おとめ座
- てんびん座
- さそり座
- いて座
- やぎ座
- みずがめ座
- うお座
この黄道十二星座は西洋占星術の基盤であり、誕生日に対応した星座としてよく使われています。
実は「13番目」の星座も存在する?
黄道十二星座と聞くと「太陽が通る星座は12個」と思いがちですが、実はもうひとつ黄道にかかっている星座があります。
それが「へびつかい座」です。
へびつかい座も黄道に一部が重なっていますが、歴史的に占星術に組み込まれることはありませんでした。そのため、伝統的な12星座には含まれていないのです。
実際の星座は全部で88個
では、占星術とは関係のない「星座」という分類で見ると、いくつあるのでしょうか?
答えは、全部で88個です。
この「88星座」は、1928年に国際天文学連合(IAU)によって正式に定義され、全世界共通の星座として使われています。
つまり、星座の数は「言ったもん勝ち」ではなく、国際的なルールによってしっかり決められているということです。
星座の起源とその役割
星座の起源は今から5000年ほど前のバビロニアにまでさかのぼります。星座は、季節の変化や方角を知るための重要な目印として使われていました。
星の並びを人や動物、道具などの形に見立てることで覚えやすくし、そこから多くの神話や物語が生まれていきました。
その後、ギリシャやローマの神話と結びついた星座が体系化され、ヨーロッパを中心に発展。最終的に、現代の88星座としてまとめられたのです。
星座には学名と略称もある
88個ある星座には、それぞれラテン語の学名と3文字の略称も定められています。
例として:
- おおいぬ座 → Canis Major(略称:CMa)
- こぐま座 → Ursa Minor(略称:UMi)
- オリオン座 → Orion(略称:Ori)
天文学の世界ではこれらの学名・略称が標準として使用されています。
おわりに
星座は、占いだけでなく天文学や歴史、神話にも深く関係しています。
普段目にする12星座の裏には、世界共通で認められた88個の星座という大きな体系があるのです。
夜空を眺めるとき、次はぜひ12星座以外にも目を向けてみてはいかがでしょうか?新しい発見があるかもしれませんよ。





