カフェオレ・カフェラテ・コーヒー牛乳の違いとは?味・作り方・由来を比較解説
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お風呂に入ると、手足の指だけがシワシワになる経験は誰しもあるはず。
でも、なぜ指だけがふやけるのでしょうか?その理由を皮膚の構造と進化の視点から解説します。
人間の皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれています。
このうち、お風呂でふやけるのは一番上の「表皮」で、さらにその中でも「角質層」が原因です。
角質層には、水分を吸収しやすいケラチンというタンパク質が多く含まれており、水に長時間さらされると膨張します。
一方で、角質層の下にある真皮や皮下組織は膨張しないため、表面の角質層だけが膨らみ、逃げ場を失ってシワになるというわけです。
体全体が水に浸かっているのに、なぜ指先だけが目立ってシワシワになるのでしょうか?
その理由の一つは、指先の角質層が厚いため、水をより多く吸いやすいという物理的な構造の違いです。
さらに、もう一つの大きな理由として、進化上の利点があったとされています。
指先が濡れているときにシワができることで、水を逃すための“水路”のような構造が生まれます。
これは車のタイヤの溝と同じように滑り止めの役割を果たし、水に濡れた状況でも物をつかんだり、足元が安定するように機能しているのです。
このメカニズムによって、濡れた環境でも動きやすくなり、生き残りに有利だったため、現代まで受け継がれてきたと考えられています。
手足の指がシワシワになるのは、単なる水分の影響だけでなく、人類の進化や身体構造による合理的な仕組みだったのです。
日常のちょっとした変化にも、自然の巧妙な仕組みが隠されているんですね。