お菓子の「サラダ味」って何味のことなの?いろんな野菜が入っているの?
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イタリアンレストランなどで提供される「イカスミパスタ」は、独特の香りと真っ黒な見た目で好みが分かれるメニューのひとつです。
しかし、似たような習性を持つ「タコ」でも墨を吐くのに、「タコスミパスタ」はなぜか存在しません。どちらも墨を出す海の生き物なのに、この違いは一体どこから来ているのでしょうか?
タコスミパスタが存在しない最大の理由は、「コストと手間がかかりすぎるから」です。
まず量の問題として、イカは1匹でパスタ1人前分の墨が取れるのに対して、タコは10匹分でようやく1人前。つまり必要な原料の数が10倍に跳ね上がります。
次に手間の問題です。イカの墨袋は比較的取り出しやすく、1匹あたり30秒ほどで完了します。一方タコは構造が複雑で、1匹取り出すのに30分ほどかかるといわれています。
単純計算で、タコスミパスタ1人前に5時間も費やす必要があるのです。
加えて、イカスミと比べてタコスミの風味は淡泊でクセが少なく、料理に個性を出しづらいという意見もあります。味にパンチが足りず、あまり「特別感」が出ないため、商品化しづらいという点も関係しているかもしれません。
イカとタコ、どちらも似たように思える海の生き物ですが、実はその「墨」には大きな違いがありました。
「タコスミパスタが存在しない」のは単なる偶然ではなく、コスト・手間・味の三重苦によるものだったのです。イカスミパスタをまだ試したことがない方は、これを機に挑戦してみるのもおすすめです。