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豆知識

炭酸飲料を振るとあふれるのはなぜ?気泡と二酸化炭素の科学

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暑い季節になると飲みたくなるコーラやソーダ。ですが、うっかり振ってしまい、開けた瞬間に大惨事……そんな経験は誰にでもありますよね。では、なぜ炭酸飲料は振るとあふれてしまうのでしょうか?科学的な仕組みを見ていきましょう。

炭酸飲料の正体は二酸化炭素

炭酸飲料のシュワシュワ感の正体は、二酸化炭素(炭酸ガス)が水に溶け込んでいることにあります。製造段階で高い圧力と低温環境を作り、通常より多くの二酸化炭素を水に溶かしています。この工程は「カーボネーション」と呼ばれています。

ヘンリーの法則と炭酸

二酸化炭素が溶け込む量は「一定温度で液体に溶ける気体の量は圧力に比例する」というヘンリーの法則で説明できます。つまり、強い圧力をかければかけるほど、二酸化炭素は水に多く溶けるのです。また、低温ほど気体は溶けやすいため、炭酸飲料は冷やすことでより強い炭酸を感じられます。

振るとどうなる?

炭酸飲料を振ると、内部で溶けていた二酸化炭素が衝撃によって気泡として一気に発生します。無数にできた小さな気泡は液体中に広がり、ふたを開けた瞬間に圧力差で液体とともに勢いよく吹き出してしまうのです。これが「振るとあふれる」仕組みです。

吹きこぼれを防ぐには?

もし誤って炭酸飲料を振ってしまったときは、次の方法で対処できます。

  • 缶やペットボトルを横にして軽く転がす
  • 容器をトントンと優しく叩いて気泡を上へ移動させる
  • 冷蔵庫でしばらく冷やして二酸化炭素を再び液体に溶かす

焦ってすぐに開けると確実に大惨事になるので、落ち着いて処理しましょう。

まとめ

  • 炭酸飲料には通常以上の二酸化炭素が溶け込んでいる
  • 振ると二酸化炭素が気泡になり、開けた瞬間に液体を押し出す
  • 吹きこぼれ防止には「転がす・叩く・冷やす」の工夫が有効

科学を知ると、あの“吹きこぼれ事件”も納得できますね。次に炭酸飲料を飲むときは、ぜひ思い出してみてください。

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