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豆知識

トイレットペーパーの「シングル」と「ダブル」の違いとは?誕生の理由も解説

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普段何気なく使っているトイレットペーパー。実は「シングル派」「ダブル派」に分かれるほど、日本人にとって身近で奥深い存在です。なぜ2種類が誕生し、どんな違いがあるのでしょうか。本記事では誕生の歴史から紙質の違いまでまとめて解説します。

ロール型トイレットペーパーの登場

日本でロール型トイレットペーパーが普及したのは1960年代以降。
それ以前は「落とし紙」と呼ばれるちり紙が一般的でしたが、水洗トイレの普及とともにホルダーに取り付けて使うロール型が広まりました。

日本製紙クレシア(当時:山陽スコット)が1963年に「スコット トイレットティシュー シングル」を発売したのが始まりです。

シングルとダブル、どちらが先?

最初に発売されたのはシングルで、翌1964年にダブルが登場しました。

ダブル誕生の背景には、

  • 古紙を使った中小メーカー製品との差別化
  • パルプを使った製品の「肌触りの良さ」を強調するため

といった理由があったと考えられています。こうして現在のようにシングルとダブルが並存する形が定着しました。

シングルとダブルの違い

見た目は似ていますが、両者にははっきりとした違いがあります。

  • シングル:1枚の紙を長く巻いたもの(例:75m)
  • ダブル:シングルより薄い紙を2枚重ねて短く巻いたもの(例:37.5m)

さらに、ダブルは紙の「なめらかな面」が上下どちらにもくるよう工夫され、より柔らかい使用感になっています。

原料の違い

シングル・ダブルともに原料は同じ「パルプ」ですが、配合に工夫があります。

  • N材(針葉樹パルプ):繊維が長く強度が出やすい
  • L材(広葉樹パルプ):繊維が細く柔らかさを出しやすい

この配合を調整することで、製品ごとに強さや肌触りの特徴を作り出しているのです。

日本人は年間どれくらい使う?

日本家庭紙工業会の調査によると、日本人は1人あたり週1ロール=年間52ロールを消費しています。

さらに2020年の調査ではシェアはシングル45%・ダブル55%。ほぼ拮抗しつつ、ダブルがやや優勢となっています。

まとめ

  • トイレットペーパーは1960年代にロール型が普及
  • シングルが先に発売され、差別化のためにダブルが誕生
  • ダブルは2枚重ねで柔らかく、シングルは長持ち
  • 年間52ロールを消費、人気はシングル派とダブル派で拮抗

毎日使うものだからこそ、自分に合ったタイプを選ぶことが快適な暮らしにつながります。

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