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豆知識

台風はどこから来てどこへ行く?夏に多い理由もわかりやすく解説!

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夏になると毎年のように日本へ接近・上陸する台風。実は台風は一年中発生しているのに、なぜ夏に集中してやって来るのでしょうか? 本記事では、台風の発生から進路、日本に多い理由、そして台風の目や強さの違いまでをまとめて解説します。

台風はどうやってできる?

台風とは、熱帯地方で発生する低気圧のうち、最大風速が17.2m/s以上に発達したものです。

発生の流れは以下の通りです。

  1. 太陽の熱で海水が蒸発し、上昇気流が発生する
  2. 上昇した水蒸気が冷やされて雲になり、凝結熱を放出して上昇気流をさらに強める
  3. 湿った空気が流れ込み積乱雲が発達
  4. 繰り返しで巨大な渦となり、熱帯低気圧に成長

この熱帯低気圧が規定以上に強まると「台風」と呼ばれます。

台風が夏に日本へやってくる理由

台風は自ら動けず、上空の風に流されて進みます

  • 夏以外:赤道付近で発生した台風は貿易風に流され、フィリピン方面へ進むため日本に来にくい。
  • 夏〜秋:高緯度でも海面水温が高く台風が発生しやすい。太平洋高気圧の縁に沿って北上し、途中から偏西風に乗って日本列島へ向かいやすくなる。

特に9月頃は高気圧が弱まり、日本付近を覆うため台風の接近数が増えるのです。

台風は温帯低気圧へ変化する

台風のエネルギー源は「水蒸気が雲になるときに出る熱」。日本周辺の海は熱帯より水温が低く、エネルギーが補給されにくいため台風は弱まりやすくなります。

  • 上陸すると水蒸気の供給が絶たれ、摩擦で急速に衰退
  • 上空の寒気と交わると「温帯低気圧」へ変化

ただし温帯低気圧でも大雨・強風をもたらすため注意が必要です。

台風の目とその構造

台風の中心には「台風の目」と呼ばれる雲のない領域があります。

  • 目の中:雨や風はほとんどない
  • 目の周囲:「壁雲」と呼ばれる背の高い積乱雲があり、猛烈な暴風雨
  • 外側:渦を巻く雨雲(スパイラルバンド)で豪雨が続く

目がはっきりして小さいほど台風の勢力は強いとされます。

台風の大きさと強さ

台風は「大きさ」と「強さ」で表されます。

  • 大きさ:強風域の半径で分類(大型・超大型など)
  • 強さ:最大風速で分類(強い・非常に強い・猛烈な)

例:強風域半径600km・最大風速50m/s →「大型で非常に強い台風」

台風とハリケーン・サイクロンの違い

同じ熱帯低気圧でも、発生する地域で名前が変わります。

  • 北西太平洋:台風(Typhoon)
  • 北大西洋・カリブ海:ハリケーン(Hurricane)
  • インド洋:サイクロン(Cyclone)

呼び方は違っても現象は同じです。

まとめ

  • 台風は熱帯の海で発生する熱帯低気圧
  • 夏は太平洋高気圧と偏西風の影響で日本に来やすい
  • 日本付近で衰退し温帯低気圧になるが油断は禁物

自然災害は予測不能な部分も多くあります。台風シーズンには、早めの避難や備蓄を整えるなど、日頃からの備えが命を守る鍵になります。

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