当サイトの収益&PV数公開中!
豆知識

日本の郵便物には透明なバーコードが付いているって本当?目に見えない仕組みの正体

mixtrivia_com

はがきや封筒をよく見ても、どこにもバーコードらしきものは見当たりません。
しかし実は、日本の郵便物の多くには「透明なバーコード」が印字されているのをご存じでしょうか?
これは郵便局の自動仕分け機が使う、目に見えない特殊な仕組み。今回はその正体をわかりやすく紹介します。

実際に「透明バーコード」は存在する

日本郵便では、郵便物を効率よく仕分けるためにOCR(光学式文字認識)システムを導入しています。
住所や郵便番号を読み取ると同時に、封筒の表面下部に特殊インクでバーコードを印字しています。
このバーコードは、紫外線を照射すると光る蛍光インクでできており、通常の照明下では透明に見えるため、肉眼ではほとんど確認できません。

このコードは「カスタマバーコード」と呼ばれ、機械が仕分け時に再度読み取ることで、配送ルートを自動的に判断できるようになっています。

どこに印字されているのか?

透明バーコードは、一般的に封筒やはがきの下端付近(中央〜右寄り)に印字されます。
ただし、差出人が自分で書いた郵便番号や住所の位置・フォントなどにより、印字位置は若干前後します。
目に見えないため普段は分かりませんが、ブラックライトを当てると淡い黄色や緑色に浮かび上がることがあります。

郵便局ではこのバーコードを基準に、人の手を介さずに1時間あたり何万通もの郵便物を仕分けできる仕組みになっています。

宛先変更や転送にも利用される

この透明バーコードには、郵便番号のほかに配達経路や支店コードなどの情報も含まれています。
転居や転送依頼が出されている場合は、再処理の段階で新しい宛先情報と照合され、宛先を変更して再印字することも可能。
そのため、バーコードを見れば、郵便物がどの経路をたどっているかを機械が追跡できるのです。

海外では見えるバーコードも一般的

日本のように「透明インク」を使う国は少数派で、海外では黒インクでバーコードがはっきり見える方式が一般的です。
日本郵便が透明インクを採用しているのは、美観への配慮誤読防止のため。
宛名面に黒いバーコードが印字されると見た目が悪く、印字位置によっては住所の判読を妨げるため、透明インク方式が採用されました。

まとめ:見えないバーコードが郵便を支えている

日本の郵便物には、確かに透明なバーコード(カスタマバーコード)が印字されています。
これは郵便局の自動仕分けシステムが宛先を正確に処理するための“見えない住所タグ”。
私たちが意識しないうちに、こうした目に見えない工夫
が全国の郵便網を支えているのです。

記事URLをコピーしました