なぜアメリカの学校は9月スタート?世界と日本の学年開始月の違いを解説
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環境意識の高まりとともに、再び注目を集めている「風呂敷」。エコバッグ代わりやギフトラッピングとして活用されるなど、現代でもその便利さが見直されています。
とはいえ、この正方形の布に「風呂敷」という名前がついていることに、違和感を持ったことはありませんか?
そもそも、風呂に敷いて使うことなんて、今ではまずありません。
ではなぜ「風呂敷」と呼ばれるようになったのでしょうか?
現在でこそ「包む布」として定着している風呂敷ですが、もともとは風呂場で使われていた敷物でした。
日本では古くから、衣類や小物などを布で包んで持ち運ぶ文化があり、それは「平包(ひらつつみ)」と呼ばれていました。
室町時代になると、この平包が風呂場でも使われるようになります。
当時の入浴は、ふんどしを着けたまま入るスタイルが一般的。脱衣や着替えの際に、この布を床に敷いて使っていたのです。
つまり、着替えや私物を置いたり、座って着脱したりするために、「風呂で敷く布」として使われていたというわけです。
この使い方が定着し、「風呂敷」という名前が誕生したとされています。
時代が進むと、風呂の使い方にも変化が現れます。
江戸時代の中頃には、裸で入浴する習慣が一般化し、脱衣場には専用の棚やカゴが設置されるようになりました。
この結果、風呂場で布を敷く必要はなくなり、風呂敷は本来の“敷き物”としての役割を終えることになります。
しかし、「布で物を包んで運ぶ」という用途は残り続け、布の名前として「風呂敷」だけがそのまま使われ続けることとなりました。
今ではその名前の由来を知らない人がほとんどですが、語源を知るとこの布への見方も少し変わるかもしれません。