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豆知識

すごく目が良い人がいたとして、どれくらいまで見えるの?

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視力検査の視力表では、一般的に「2.0」が上限として扱われます。では、目がとても良い人はそれ以上の視力を持つことができるのでしょうか? この記事では、視力の定義や眼の仕組みをもとに、人間の視力の限界について探ります。

視力とは「2点を見分ける力」

視力は「離れた2つの点を識別できる能力」を数値化したものです。

  • 視角:眼に映る2点の角度
  • 最小視角:判別可能な最小の視角
  • 視力数値:1 ÷ 最小視角

たとえば最小視角1分なら視力1.0、0.5分なら視力2.0と計算されます。ランドルト環(Cの形をした記号)の切れ目を見分けられるかどうかも、この原理に基づいています。

視力を決めるのは錐体細胞の密度

網膜にある視細胞のうち、色覚と視力を担うのが 錐体細胞 です。

  • 錐体細胞は中心窩に密集している
  • 隣り合わない2つの細胞が反応して初めて「2点」と認識できる
  • 細胞間の距離が短いほど、より細かい点を見分けられる

中心窩の錐体細胞の直径は 1.0〜1.5μm とされ、理論的に換算すると 視力3.3〜5.0程度 が限界と考えられます。

実際の視力は条件で変わる

ただし、理論上の限界=実際の視力ではありません。

  • 光の強さやコントラストによって視力は変動する
  • 水晶体の厚みやピント調節能力も影響する
  • 視力を測定する環境によって結果に差が出る

たとえばアフリカのマサイ族は、遠くの動物を見分ける生活習慣により視力が非常に高いとされます。これは遺伝というよりも「目の使い方・鍛え方」が大きな要因だと考えられています。

まとめ

  • 視力は「最小視角の逆数」で表される
  • 錐体細胞の密度からみた理論上の限界は 視力3.3〜5.0程度
  • 実際には光環境や水晶体の状態により個人差がある

つまり「すごく目が良い人」は、理論的には視力5.0近くまで可能ですが、環境や条件によって実際の見え方は変わります。

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