【2025年版】今すぐ見直すべきお金の無駄TOP30|浪費を減らす具体例つき解説
mixtrivia_com
MixTrivia
2001年9月11日に発生した米国同時多発テロ事件。
実はこの日、日本の患者3人がアメリカからの骨髄提供を待っていました。空港閉鎖で通常輸送が不可能になる中、日米骨髄バンクは前例のない方法で危機を乗り越えることになります。
事件当時、日本では3人の患者がアメリカからの骨髄液を待っていました。すでに「前処置」と呼ばれる造血機能を破壊する準備を終えており、予定通り骨髄液が届かなければ命に関わる危機的な状態でした。
しかし、テロ事件の影響で全米の空港が閉鎖。通常の航空便による輸送が不可能になったのです。
この絶望的な状況の中、米国骨髄バンク(NMDP)が「チャーター機での運搬」を提案。日米双方の調整により、骨髄液を特別便で日本へ届ける決断が下されました。
まさに秒刻みの対応で、多くの命が救われたのです。
チャーター便にかかった費用は約13万5000ドル(約1600万円)。輸送決行時点では資金の目処は立っていませんでした。
しかし輸送完了後、骨髄バンクが募金を呼びかけると多くの支援が集まり、最終的には2000万円を突破。目標額を超えた分は普及啓発活動費として有効活用されました。
この緊急輸送の成功は、米国のドナー、NMDP、日本の財団職員、多くの支援者の協力があってこそ実現しました。
「空港閉鎖」という未曾有の状況を前にしても、国境を越えた迅速な連携と人々の善意が、3人の命を救ったのです。
9.11同時多発テロは世界に衝撃を与えましたが、その裏で日米骨髄バンクは見事な連携を果たし、患者の命をつなぎました。チャーター機での骨髄輸送は極めて異例の対応でしたが、募金を通じて多くの人々の思いが結集し、奇跡の成功につながったのです。
この出来事は、今も骨髄バンク事業を支える善意の象徴として語り継がれています。