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豆知識

なぜ本のバーコードは2つあるの?日本独自の仕組みを解説

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ふと本の裏表紙を見ると、バーコードが上下2段になっていることに気づきませんか? 日用品やCDは1つなのに、なぜ本だけ2つ? 本に特有の仕組みを調べてみると、日本ならではの工夫が隠されていました。

上段は「ISBN」=国際的な本の番号

上段のバーコードは ISBN(国際標準図書番号) をシンボル化したものです。
ISBNは世界共通で本を識別するための13桁の番号で、右隣に「ISBN978-4-……」のように表記されています。出版社やタイトルごとに固有の番号が割り当てられており、国際的な流通や検索で使われています。

下段は「日本図書コード」=国内向けの管理情報

一方、下段は 日本独自の「日本図書コード」 です。
ここには次のような情報が含まれています。

  • 分類コード(Cコード):ジャンルを示す番号。書店での陳列や在庫管理に使われる。
  • 価格コード:販売価格を示す。

この2つをまとめてバーコード化することで、国内の書店がレジや在庫管理で効率的に扱えるようになっています。

なぜ本だけ2つ必要なのか?

理由は「流通量と管理の複雑さ」にあります。
本は種類が膨大で価格設定も細かいため、国際的なISBNだけでは管理が不十分。そこで日本では独自に日本図書コードを導入し、書店の現場で使いやすい仕組みを整えました。

海外の本(洋書)の場合、通常はISBNのバーコード1つだけなので、日本の2段バーコードは特有の工夫といえるでしょう。

まとめ

本の裏表紙にバーコードが2つあるのは、

  • 上段=ISBN(国際共通の識別番号)
  • 下段=日本図書コード(分類+価格情報)

という役割分担のためでした。日常では気に留めないバーコードですが、書店や出版社の膨大な流通を支える重要な仕組みだったのです。

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