地名と駅名で読み方が異なる場所まとめ
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日本では「花火=夏の風物詩」として定着しています。
しかし、冬に打ち上げ花火をしてはいけないわけではありません。
ではなぜ花火大会は夏に集中しているのでしょうか?その理由を歴史や文化の観点から見ていきましょう。
技術的に冬に花火を打ち上げることは可能です。実際、北海道の「函館海上冬花火」や神奈川の「よこすかカウントダウン」など、冬に開催されるイベントもあります。
しかし、観覧する側にとって寒さが厳しいことや、冬は風が強く天候の影響を受けやすいことから、大規模な花火大会は夏に行われることが一般的になっています。
江戸時代、花火は火事の原因になりやすく、幕府は町中での花火を禁じました。
その一方で、「川沿いなら花火をしてよい」というお触れが出され、川辺での花火が定着します。
また、川は夏の暑さをしのぐ「納涼の場」として利用されていました。
この2つが結びつき、花火が夏の行事として広がっていったのです。
1732年、全国的に大飢饉と疫病が発生し、多くの人々が命を落としました。
将軍・徳川吉宗は犠牲者の慰霊のため、隅田川で行われた「水神祭」に合わせて花火を打ち上げました。
これが現在の隅田川花火大会の原点とされ、その後「夏の川開き=花火」の習慣が広まり、全国に定着していきました。
こうして花火は「夏の夜に楽しむもの」として根付いていきました。現代の花火大会を見るときは、その背後にある歴史や文化にも思いを馳せると、より一層楽しめるかもしれません。