歯磨き粉に「粉」とつくのはなぜ?実は正式名称じゃなかった?
mixtrivia_com
MixTrivia
みなさんはマラソン中継などで「ペースメーカー」という言葉を聞いたことがありますか?
ペースメーカーはレースでとても重要な役割を担っていますが、実際に何をしているのかはあまり知られていないかもしれません。
今回は、知っているようで知らないペースメーカーの役割について解説していきます。
ペースメーカーとは、陸上の中・長距離走、特にマラソンにおいて、選手が記録を出しやすいよう一定のペースで走る走者のことです。
彼らは「○kmを△分で走る」といった形で、大会主催者と事前に契約を交わしたうえで出場しています。
走る距離を終えるとレースから離脱することもありますし、そのまま完走して順位に絡むこともあり、行動は契約内容次第です。過去にはペースメーカーがそのままゴールして優勝するという珍しいケースもありました。
ペースメーカー最大の目的は、大会記録や選手の自己ベスト更新をサポートすることにあります。
スタート直後の混戦によるペース乱れや、先頭に立った選手の心理的負担を軽減することで、安定した走りを実現させるのです。
また、風が強い日には風よけにもなり、体力の消耗を抑える効果もあります。こうした理由から、ペースメーカーは記録向上のために非常に重要な存在といえるでしょう。
ただし、オリンピックや世界選手権のように、出場枠が限られている大会ではペースメーカーの起用ができないため、記録が出にくい傾向があります。
ペースメーカーがマラソン記録の陰でこれほど貢献しているとは、意外だったのではないでしょうか。
次にマラソン中継を観るときには、タイムの裏で走る彼らの動きにもぜひ注目してみてください。スポーツの見方が少し変わるかもしれません。