こんにちは。ライターのエポニムです。
みなさんは、どうして日本のことを英語で「JAPAN(ジャパン)」と言うかご存じですか。
本来なら、わかりやすく「NIPPON」とかでもいいような気がしますが、なぜ英語では「ジャパン」になったのでしょうか。
ジーペン→ジパング→ジャパン
どうしてジャパン? と考えたときに最初に思いつくのが、「黄金の国ジパング」という表現ではないでしょうか。これは探検家マルコ・ポーロの著書『東方見聞録』に登場する、当時の日本を表した言葉です。
この「ジパング」が「ジャパン」に変化した、というのが通説となっていて、ここまではご存じの方もいると思います。しかし、ここで新たな疑問が生まれます。
マルコ・ポーロは、どうして日本のことを「ジパング」と呼んだのでしょう? 「にっぽん」や「にほん」から「ジパング」への変化は、さすがに無理があるような気がします。
ここで注目したいのが、マルコ・ポーロ自身が日本に訪れたことは無い、ということです。あくまで彼は、中国で伝え聞いた話をもとに日本を「ジパング」と表したのです。
つまり、彼は日本語の「にっぽん」「にほん」ではなく、中国語の「日本」を聞いたのです。当時の発音には諸説ありますが、「ジーペン」のように読まれていた、という説が有力なようです。
「ジーペン」が由来であるなら「ジパング」という表現も納得がいきますね。
にっぽん? にほん?
ところで、「日本」の読みは「にっぽん」と「にほん」のどちらが正しいのでしょう?
答えはズバリ、どちらでも良いです。
なぜなら、2009年に政府が「どちらでも良い」という声明を出しているからです。
しかし、「日本」が含まれる固有名詞となると話は別です。
NHKこと日本放送協会は「にっぽん放送協会」ですし、日本大学は「にほん大学」です。
身近な「日本」のついた固有名詞が、「にっぽん」なのか「にほん」なのか、調べてみると面白いかもしれませんね。