運動会では参加者全体を赤組と白組に分けて勝敗を競いますが、そもそもなぜ赤と白なのでしょうか?この2色の組み合わせはどこでいつ始まったのでしょうか。
源平合戦が起源
結論から言うと、この2色の組み合わせは源平合戦が元になったと言われています。
源平合戦は、最初は狭い地域で個人戦のように行われていました。しかし、合戦が大規模化・全国化していくにつれ、個人戦から集団戦へと戦い方が変化していきました。
そんな中で問題となったのが、敵味方の判別でした。
大人数で、似たような装いの武士たちが入り乱れると、誰が味方で誰が敵なのかをすぐに見分けるのは大変困難でした。
そこで、平氏は赤の旗を、源氏は白の旗を掲げることで、敵味方の区別をはっきりとし、同士討ちを防ぎながら戦うようになったのです。
また、平氏が赤、源氏が白になった理由としては、
平氏は、天照大神の赤を用いることで先祖が天皇家であることをアピールし、
源氏は、神の清らかさ・八幡神への信仰を白で表した
と言われています。
さらに、同じ例として、紅白歌合戦の「紅白」も源平合戦が由来のようです。